Tシャツが全世界共通のファッションアイテムになった理由ご存じですか?
今回は意外と知らないTシャツの起源や現在のTシャツ、さらにはオリジナルTシャツ作りのポイントなどを解説します。普段当たり前に着ているTシャツも、起源やTシャツの時代の流れを知ると、Tシャツが万人にいっぱい愛されてここまで定着したのがよくわかります。
知れば知るほどもっとTシャツが好きになる。Tシャツの歴史を知ってこれからもTシャツを愛用していってくださいね!
目次
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Tシャツの起源と民間への普及
Tシャツの始まりは19世紀、イギリスまたはドイツが始まりと言われています。はじめはアンダーウェアとして誕生しましたが、1939~1945年に米国陸軍の公式肌着として採用されたり、フランス海軍の白色木綿下着をアメリカ兵が気に入って持ち帰ったりして、徐々に世界規模で普及しました。
一方で、日本でも丸首肌着として定着して以降、季節・シーン問わず着用されるスタンダードなアイテムになっています。
アメリカ兵によって広まるTシャツ
第一次世界大戦中、ヨーロッパ軍兵士(フランス海軍)の綿素材のアンダーウエアを、アメリカ軍兵士が真似たものが「Tシャツ」の始まりだと言われています。
アメリカ軍兵士は重くて厚いウール素材の制服を着ていました。しかし、ヨーロッパ兵士達の着る綿素材のアンダーウェアをアレンジした「Tシャツ」の登場により、それまでの重くて厚いウールとは比較にならない快適さを手に入れました。
兵士達はこれを制服にしてくれるよう軍に頼み、1939~1945年に米国陸軍の公式肌着として採用、第二次世界大戦下で米軍の一般的な肌着として普及しました。
Tシャツは戦争中では、タオル、 防塵防煙マスク、帽子、白旗など多くの目的を果たす万能アイテムとして役立ったとされます。また、それまで白が定番だったものの、軍使用のためカーキ色も用いられました。
民間への普及…下着からトップスに
第二次世界大戦後、Tシャツは民間にも普及していきます。戦後、復員学生を中心に、Tシャツ一枚で着ることが流行りTシャツがトップスとして定着しました。軍隊の象徴であったTシャツは、戦後になると帰ってきた若い兵隊たちが普段着として着こなすことに。
この時代でTシャツはミリタリー色の強いアイテムから、一般的にも広く普及し、さらには国家の要人まで広がりました。当時のアメリカ社会の「社会の階層」の差を問わず、アメリカの開放を示す、「民主主義のシンボル」としてTシャツは定着していったのです。
もともとは第一次・第二次世界大戦中に海軍が使用したことで広まったTシャツですが、戦争が終わって世界各地にて広まると有名な俳優や作家、アーティストといった著名人らがこぞって着用するようになりました。
特に映画のワンシーンで使われているTシャツの着こなしは多くのファンを虜にし、その影響もあってTシャツは飛ぶように売れたそうです。
1951年の映画『欲望という名の電車』ではマーロン・ブランドがTシャツをトップスとして着こなし、破れたTシャツ姿で裸の胸をさらけ出すファッションで登場しました。
1955年の『理由泣なき反抗』では、ジェームス・ディーンも真っ白のTシャツをカッコよく着こなしています。このような映画の影響もあり広く定着しました。
Tシャツという名前の由来
実はなぜ「Tシャツ」と言われているのか本当の由来は明らかになっていないそうです。
有力な説として、Tシャツの語源は二通りあると言われています。
- 広げたときに見たとおりアルファベットの〈T〉型であることから名づけられた。
- 陸軍が"Training Shirt(トレーニングシャツ)"として使っていたことから名づけられた。
こちらの二通りです。今でも明確ではないためどちらが本当なのかは定かではありません。
ファッションとしてのTシャツに
ここからはファッションアイテムとしてのTシャツに着目していきます。さきほど紹介した映画スターが着用したり、アーティストのローリングストーンズがお揃いのTシャツを着て結束力を高めたり、様々に愛されているTシャツは、一体どのようにファッショナブルな存在になっていったのでしょうか。
1950年代のTシャツ文化
1950年代になると、「革ジャンの下にTシャツ」 というスタイルが不良少年の間でブームとなります。また、映画の中でマーロン・ブランド、ジェームス・ディーンなどがTシャツを着ていたことから、ファッションアイテムとして一気にメジャーな存在となりました。
その後もすっかり定着したTシャツは、コストの安さ、手軽さなどもあって選挙活動などの広告として用いられるようになっていきます。
1960-70年代のTシャツ文化
1970年代には人気バンドがツアーのアイテムとして、バンド名やメッセージをプリントしたTシャツを用い、音楽とTシャツの密接な関係を作ったといわれています。
アーティストとしてはメンバー全員がおそろいのTシャツを着用することで、より一層メンバーとしての連帯感、アーティストチームとしての結束を強めたローリングストーンズも外せないところでしょう。
1960年代後半から1970年代前半にかけて、ヒッピー・ムーブメントを作り出した若者たちによる「ラブ&ピース」運動。そして、後年に起こったパンクカルチャーは、若者達が自由をもとめる思想、メッセージを伝えるールとしてTシャツの普及を広めました。
それまでメンズファッションとして捉えられていたTシャツを、女性達も着るようになっていきました。一方で、日本でTシャツが普及したのは1970年代で、欧米での流行とほぼ同時代的にTシャツが市民権を得ていきます。
1980年代のTシャツ文化
1980年代には、ヒップホップファッションの一つとして、アディダスなどのスポーツブランドのビッグサイズTシャツがブレイクします。また、この頃ブランドのロゴ入りTシャツなども誕生し、ファッションアイテムとして不動の地位を築き上げます。Tシャツはロックだけでなく、ヒップホップなどのブラックミュージックとも密接な関係にあったのです。
ロック方面でも継続して、ファッションブランド「ヴィヴィアン・ウエストウッド」が、音楽や思想を背景にしたパンクファッションを確立。また、ロックアーティストたちも、Tシャツを自らのスタイルとして着こなしていくようになります。
Tシャツがこうした若者文化と結びついていく一方で、スポーツウェア としての、機能性を重視したTシャツもこの頃広まりを見せていくようになります。
1990年代のTシャツ文化
1990年代、Tシャツは時代の流れとともに、よりいっそう多様性を見せていきます。主にカジュアル衣料として着られていたTシャツですが、ジョルジオ・アルマーニらによって、スーツにTシャツを合わせるスタイルが発表されると「ミニマル・ファッション」が誕生しました。
また、環境問題・リサイクルに関心が高まり、オーガニック綿を使用したTシャツが登場しました。Tシャツは様々な影響を受けつつ、多様なスタイルを形成してきたのです。
プリントTシャツの始まり
Tシャツの中には前面や背面にプリントした「プリントTシャツ」があります。シンプルな白の無地Tシャツとはまた違って、プリントTシャツは個性的なオシャレを演出できるアイテムとして人気です。ここでプリントTシャツの変遷を紹介します。
米大学から生まれたプリントTシャツ
当時は肌着、運動着としての着用されていたため、プリントTシャツはトップスとして定着したあと、時間がたってからの登場となります。始まりは、米大学の体育の授業時に生徒に運動着として貸し出されていたTシャツを、使用後きちんと返却するように番号をプリントしたのが始まりと言われています。
1934年には、プリントTシャツが学生の間で人気となり、校章、学校名の入ったプリントTシャツが大学の購買部などで販売されるようになりました。
メッセージを伝える道具として
正確なきっかけは不明ですが「革ジャンの下にTシャツを着てバイクをとばす」という風潮が生まれ、Tシャツの胸や背にグループ名などを書きなぐったのが、今日のTシャツへの文字やイラスト入れの始まりだと考えられます。
それ以降、大統領選のキャンペーンTシャツとして、ヒッピー族のジーンズの上着として、またバドワイザー社の商標入りTシャツとして若者たちに愛されてきたようです。
1939年には、映画の宣伝のためのプリントTシャツが作られました。特に1970-80年代のアーティストは戦争の根絶、反対をメッセージとしてTシャツにプリントしていたので、そこから反政府活動、自然保護運動といった活動の意志を表す道具としてTシャツは広く使われるようになりました。
加工技術の発達
1960年代になると、染料やシルクスクリーン印刷、転写の技術を使ってTシャツにデザインが施されるようになり、プリントTシャツやロゴTシャツが流行しました。タンクトップやVネックなど、シャツの形状にバリエーションが生まれたのもこの頃です。
この頃にはファッション業界にとって、Tシャツはベーシックアイテムとして定着しており、有名ブランドからも次々と発表されるようになりました。クリスチャン・ディオール、ニナ・リッチ、ジャック・エイムなどを始めとする様々なデザイナーズブランドがオリジナルTシャツを発表しました。
進化し続けるプリントTシャツ
ここまでTシャツの歴史について振り返ってきましたが、現在では説明するまでもなく、ファッションの中心にある存在にまで成長しています。
プリント方式の進化や、イラスト、メッセージ等の多様化等、これからも進化し続けるであろうプリントTシャツ。最後に近年のTシャツやオリジナルTシャツについて解説します。
メッセージを伝えるための不動のもの
ファッションに留まらず、メッセージを伝えるための道具として広まってきたプリントTシャツ。今後、そのニーズは増える一方であると思われます。自由に意見を言え、自由に表現できる現代だからこそ、自分の思いのままに表現できるオリジナルプリントは時代に合っているのです。
若者が戦争反対を訴えた反政府活動、自然保護運動といった活動の意志を表す道具としてTシャツは広く使われていたのと同様、今後もメッセージを伝える一つの手段として大いに利用されていくでしょう。
プリントTシャツのアピール力を生かす
アピール力もあるので、自分たちの存在アピールとして若者たちはいろいろなシーンでオリジナルのTシャツを作ってこれからも着ていくのかもしれません。
例えば、スポーツチームウェアとして、バンドのメンバー衣装として、ダンスチームウェアとして…自分たちの存在意義をアピールする道具として、大いにプリントTシャツを活用してみてください。アピール力は今後も結束力強化や存在アピール、さらにキャンペーン・販促にも多く必要とされるものです。
【オリジナルTシャツ作りにおすすめ】魅力的でアメリカンなTシャツ紹介
当サイト・タカハマライフアートは、これまで様々なオリジナルTシャツを制作してきました。Tシャツ作りの職人たちが、ユーザーの皆様からのニーズに合わせてカスタムしてきたノウハウを活かして、最後にオリジナルTシャツにおすすめのTシャツを紹介します。
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もし、アメリカンなオリジナルTシャツに興味ある場合は参考にしてくださいね!
6.0ozTシャツ
アメリカンスタイルのラフなTシャツです。Tシャツとしては厚めのヘビーウエイトで、丈夫さのあるアイテムになります。充実したカラバリとサイズ展開、ダブルステッチ仕様など細かいところにも気を配っています。
ポケットTシャツ
アメリカンクラシックを体現した「ポケットTシャツ」は、一枚着でもサマなります。ポケットがワンポイントになるのはもちろん、オーダー時にデザインする自分のオリジナルプリントでユニークな一枚になること間違いなしです。
マグナムウエイトビッグシルエットTシャツ
かつてアメリカのヒップホップカルチャーをけん引した「ビッグシルエットTシャツ」です。シンプルになりがちなTシャツコーデでも、このビッグシルエットを着ればユニークなスタイルになります。9.1ozの超極厚なのでシャリ感があるのも大きな魅力です!
Tシャツでオシャレを楽しもう
今回はTシャツの歴史などを振り返って、Tシャツの魅力に迫りました。少しでもTシャツに興味を持ってくれたらうれしいです。また、ラストにおすすめのTシャツも紹介したので、オリジナルプリントTシャツを作ってみたい人はそちらもぜひご活用ください。