世界に一つの個性的なデザインでオリジナルグッズを作りたいけれど、デザインが全くできない人に強い味方となるのが、話題沸騰中のAIによる画像・イラスト生成サービスです。
利用に高度な技術が必要というイメージがあるAIですが、実はゲーム感覚で誰でも簡単に使える身近なツールなのです。
今回は、AIによる画像・イラスト生成サービスの利用を検討している方に向けて、仕組みやオススメのサービスをご紹介していきます。 ぜひオリジナルグッズのデザイン作成の際に、AIを気軽に試してみてくださいね。
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【簡単解説】話題の画像生成AI・イラスト生成の仕組み
AIとは「人工知能( Artificial Intelligence)」のことで、人間の脳を真似て人工的に作られた人間のような知能のことです。 AIは構造の違いから3つの代表的なモデルに分類されますので、一つずつ詳しくご紹介します。
基本的な仕組みの一つ・ニューラルネットワーク
ニューラルネットワークモデルは、近年のAIテクノロジーの基礎となるモデルです。人間の脳神経細胞であるニューロンを模して開発されました。
仕組みとしては、まず大量の情報を「入力層」にインプットし、「中間層」と呼ばれる過程で情報に重みづけをします。「重みづけ」とは人間でいうと、過去の経験から重要性を判断したり、ほかの情報と結びつけたりすることです。
その経験の蓄積に値する「重みづけ」をしたうえで、つづいて「出力層」で結果を表現します。一貫して人間の思考回路とよく似ていますね。 予測や分類など、人間が従来時間をかければできることを高速かつ正確に実行するのが得意です。
自主学習が魅力のジェネレーティブモデル
ジェネレーティブモデルは、人間の脳のクリエイティブな部分をさらに強化したモデルと考えるとわかりやすいでしょう。
人間が与えた大量のデータから答えを導き出すニュートラルモデルと異なり、自ら情報を学習し、新しいアウトプットを導き出すことができます。「0から1を生成する」という人間の表現力の領域にまで進化したAIで、生成AIとも言われます。 画像生成や翻訳、音声生成などさまざまな分野で活躍している技術です。
自主学習をベースとしている仕組みなので、ジェネレーティブモデルを採用しているサービスの中には、ユーザーがアップロードした画像が学習素材に使用される場合もあります。急速に進んでいる技術のため、このAIによるデータの無断使用が著作権に該当するのか否か盛んに議論されています。
テキストデータの学習に長けた大規模言語モデル(LLM)
最後にご紹介するのが大規模言語モデルです。赤ちゃんに言葉を教えるのと同じように、文法やルールはさておき、とにかく大量に情報を学習させトレーニングする仕組みに似ていますね。
テキストからの情報の抽出や、翻訳、質疑応答機能に優れています。GPT-4などを日常生活で使用している方もいるでしょう。
無料で試せるオススメの画像生成AI・イラスト生成サービス
AIの仕組みを理解すると、自分にはできないと諦めていたことにも挑戦できそうでワクワクしませんか。 デザインだって、生成AIを使えば知識やスキルがなくとも簡単に作成可能です。
画像やイラストを生成するAIツールには、無料版と有料版があります。無料版は使用できる機能が限定的ですが、まずは生成AIを試してみたいという人は無料版をぜひ操作してみましょう。
無料版でも活用することで、生成画像をそのままオリジナルアイテムにプリントすれば、自分では一切デザインすることなく世界に一つだけでオリジナルグッズが完成しますよ。
日本語で指示ができるBing Image Creator
多くのAI生成サービスは、どういうイメージの画像を作りたいのかという指示(プロンプト)を英語で入力しなければなりませんが、こちらは日本語でもかなり精度高く指示通りの画像を作成してくれます。
英語が得意でない方や、AIツールを初めて使う方にオススメです。 また、「アイディアを探す」「お任せで探す」というプロンプトの書き方に慣れていない方に親切なガイド機能もあります。
一方で、「こういう要素を入れたくない」という指示(ネガディブプロンプト)機能がないのは注意が必要です。なお、無料・有料があり、無料は一定の上限に達すると生成スピードが落ちるのも留意しておきましょう。
生成した画像をすぐに編集できるCanva(mojo AI)
画像編集アプリとして超優秀なCanva内にあるAI生成ツールなので、画像生成をしてすぐに編集・加工することができる利便性が魅力。 日本語でプロンプトを書くこともできるので、英語が得意ではなくても使いこなせます。
精巧な画像生成が得意な一方で、シルエットやロゴのようなデザインはやや苦手。一定の上限までは無料なので、画像生成に興味がある場合は試してみてくださいね。
多様な表現が可能なDreamStudio
プロンプトの文字制限もなく、ネガティブプロンプトも入力できるのが魅力です。また、細かい指示による制度の高い表現も特徴で、さまざまなパターンの画像を提案してくれます。
なお、プロンプトを英語で入力しなければならないため、英語が苦手な人は翻訳ツールなどを併用する必要があります。 初回は無料で試せますが、基本は課金制な点も注意してください。
画像から新しいデザインを生成ができるFotor
テキストによるプロンプト入力や、アップロード画像から新しいデザイン生成などができます。文章で指示するのが苦手な方にオススメです。 選べる画像のテイストも、コミック風、線画風、浮世絵風などユニークです。
しかし、無料で試すことができる範囲が少ないことがデメリットです。思う存分楽しみたい場合は課金してみましょう。
感覚的に操作できるAdobe Firefly
Adobeがリリースした画像生成AIサービスで、初めてでもわかりやすい非常に優れた操作性が特徴です。 一度生成した画像を選択し、次々に似た画像を生成できるので、プロンプトを入力し直さなくても自分のイメージに近い画像を作成できます。
一方で、現時点では生成結果がアメコミ風なものが多く、その画風が気になる場合はオススメできません。 一定の上限までは無料なのでまずは試してみてください。
画像生成AI・イラスト生成サービスを活用して手軽に画像を作っちゃおう
AIを使えばイラストが苦手な方も、デザインを作ったことがない人も、短い時間で簡単にデザインを作れます!
そのデータをTシャツやグッズにプリントすれば、世界で一つのオリジナルグッズがあっという間に完成します。 もし生成AIサービスで作成した画像と、テキストや他のイラストを組み合わせたデザインにしたい場合は、オリジナルプリント制作ショップのサイトを活用しましょう。
無料のデザインツールを使えば、生成した画像をさらに加工してファッション性の高いTシャツを作れます。 生成AIサービスのおかげで、デザインは誰にでも楽しめるものになりました。ぜひ頭の中にあるイメージをAIのテクノロジーを活用して形にしてみてくださいね。