冬から春になると、暖かく過ごしやすくなります。しかし春先になると猛威を振るうのが花粉症。花粉症へのなりやすさは体質で決まることが多く、日本人のおよそ3人に1人は花粉症だと言われています。

目の痒みや鼻詰まり、春になるのが憂鬱な方も多いのではないでしょうか。そこで今回は、花粉症を対策できる服・アイテムについて解説します。

花粉が付着しやすい服の素材や対策方法、服についた花粉の落とし方を紹介。自分でできるだけの花粉症対策をしたい、家の中でも花粉症の症状が続いてつらい方はぜひ参考にしてください。


花粉が服に付着する原因は?

そもそも花粉が服に付着するのはなぜでしょうか。まずは、花粉が服に付いてしまう原因を解説します。

付着の原因は素材と静電気

花粉はただ空を舞っているだけでなく、服や髪にも付着します。どんな服でも少なからず花粉は付いてしまいますが、生地によって付着量は変わってきます。

つまり花粉が付きやすい素材と付きにくい素材があるということです。また静電気が発生すると、花粉が付着しやすくなります。家でも花粉症に悩んでいる方は、衣類や体についた花粉を室内に持ち込んでいるのも原因の一つでしょう。

花粉が付きやすい素材は「ウール」

花粉が付きやすい素材は「ウール」です。保温性に優れているため秋冬の洋服に使われることが多いですが、春先はまだ肌寒いので着ている方もいるかもしれません。花粉症で困っているなら、できるだけウール素材の服は避けましょう。

服の組み合わせも注意

服を重ねて着る場合、組み合わせによっては静電気を発生させてしまうので気をつけましょう。生地の中にはプラスに帯電しやすい素材、マイナスに帯電しやすい素材があり、プラスの素材とマイナスの素材がこすれると静電気が発生します。

たとえばプラスに帯電するナイロンと、マイナスに帯電するポリエステルを重ね着すると静電気が発生してしまうというわけです。とくに単品でも花粉が付きやすいウールですが、ウールはプラスに帯電します。これにポリエステルの服を組み合わせると更に花粉が寄り付くコーディネートの完成です。

花粉の付きやすさにかかわらず、静電気の発生によって花粉をくっつけてしまいます。重ね着をする場合はウールでなくても生地の素材を確認してください。

花粉対策におすすめの服装・アイテム

花粉が付着しやすい素材はウールですが、では逆につきにくい素材はあるのでしょうか。より花粉症を対策できる素材やアイテムを紹介します。

綿素材・化学繊維は比較的付着しにくい

花粉対策としてまず取り入れたいことは、花粉がつきにくい服を着ること。つきにくい素材としておすすめなのは綿です。綿は帯電しにくく他の素材より静電気が発生しにくく、そのため重ね着をしても静電気の発生を抑えられます。着用時の肌触りも良いため、ストレスフリーにお出かけを楽しめますね。

もう一つのおすすめが化学繊維。ナイロン・ポリエステルなどの素材で、表面がツルツルした洋服になります。ツルツルしているため、繊維の奥深くまで花粉が入り込むことを阻止できます。以上の理由で綿や化学繊維の服がおすすめです。花粉対策には、これらの素材を使った服を着て外出しましょう。

また、日本化学繊維協会によると、花粉対策に有効な素材には、生地が高密度で衣服内に花粉の入り込むすきをなくしているという共通点があるとされています。花粉を余分につけたくない人は、生地の密度にも注目してみましょう。

静電気を徹底的にケア

静電気は花粉を呼び寄せてしまいます。そのため静電気を防止するのは花粉対策として必須です。日頃からできる対策は「柔軟剤」。柔軟剤は表面をコーティングし、衣類の摩擦を防止する効果があります。結果的に静電気の発生を抑えられ、花粉やホコリが付着するのを防止できるというわけです。

柔軟剤以外にも、静電気スプレーを使用するという手段もあります。お出かけ前にシュシュっとスプレーするだけなので、手軽にできるのがメリットです。静電気の予防は花粉症対策にも効果的なので、積極的に行いましょう!

マスク&メガネで顔を保護

目鼻口からの侵入を防ぐためには、マスクと眼鏡を着用してください。マスクをすることで花粉を吸い込む量を減らすことができます。マスクにもいくつかの種類がありますが、一番花粉をカットできるのは不織布のマスクです。

カット率もさながら、使い捨てなので衛生面も安心。マスクの内側に入れる「インナーマスク」を着用すると、さらに花粉をカットできます。化粧品による汚れや肌荒れが気になる人にもおすすめです。

花粉のカット率は下がりますが、軽いつけ心地が欲しいならポリウレタンを、洗って何度も使いまわしたいなら布製のマスクを着用しましょう。

日頃からコンタクトを着用している人は注意

花粉症の症状が出ている時は、コンタクトレンズの使用は控えたほうがいいです。アレルギー症状が出ている時にコンタクトレンズを着用すると、痛みを感じにくくなることがあります。ただ痛みを感じていないだけで、角膜には負担がかかり続けています。目への負担を考えると、花粉が飛散する期間はメガネに切り替えるのがおすすめです。

帽子で髪の毛を保護

花粉が付くのは服だけではありません。髪の毛にも十分に付着します。髪に花粉が付着した状態で帰宅すると、花粉を大量に家に持ち込むことになってしまいます。帰宅して即お風呂で流せるならそこまで問題ないかもしれませんが、毎回外出するたびにお風呂に入るのは難しいです。

そこでおすすめの対処方法は帽子を被ること。帽子を被ることで、髪に花粉が付着し奥に入り込むことを阻止できます。その分帽子に花粉が付きますが、帽子の花粉は外で軽く振って落としたり、クリーナーで簡単に落とすことが可能です。

なお、ウール製のニット帽を選んでしまうと花粉を落としにくくなるので、服と同様にナイロンやポリエステルのものを選ぶといいでしょう。手持ちの帽子が似合う服装を選んで、コーディネートを楽しんでみてはいかがでしょうか。

花粉対策におすすめのTシャツ紹介

ここで当サイトで取り扱っている花粉が付きにくいTシャツを紹介します。素材・加工にこだわり、花粉などのトラブルから守ってくれるアイテムばかりなのでぜひチェックしてくださいね!

花粉が付着しにくい「レギュラーコットンTシャツ」

軽い着心地と豊富なカラー展開で人気のアイテム。コットンとポリエステルを採用しているため、Tシャツに花粉を付着させません。春夏に活躍するベーシックなTシャツを探している場合もおすすめです。

なお、Tシャツを下地にして、自分だけのオリジナルデザインを入れられるのも大きな魅力です。オーダー時にオリジナルデザインも発注して、自分だけのTシャツを作ってみてください。花粉とはオサラバしつつ、思う存分にオシャレを楽しんでみてはいかがでしょうか。

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コットンのような肌触りの「ドライコットンタッチTシャツ」

花粉が付きにくい素材のポリエステルを100%使用しながらも、コットンのようなやわらかな風合いで表現しています。クリアーなデザイン性とシルエット、吸水性に優れ洗濯に強いのも魅力です。こちらもオリジナルデザインをプラスできるアイテムですので、自分だけの一枚を作りたい時にもおすすめです。

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刺繍デザインができるのも魅力!プレミアムTシャツ

上質Tシャツの定番・セミコーマ糸を採用したアイテムで、ハイグレードなTシャツを求める人におすすめ。着心地柔らかなのに非常にタフに作られています。上質な仕立てで不快な花粉をよせつけませんよ。カラー・サイズともに豊富に展開しています。

なお、こちらは刺繍デザインをプラスできます。ワンポイントで刺繍デザインを入れてみたい時にもおすすめです。詳細ページにてデザイン方法を要チェック!

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家に持ち込まない!服に付着した花粉の落とし方

どれだけ対策をしても、付着する花粉は0になりません。家に花粉を持ち込まないためにも、帰宅した時に花粉をしっかり落とすのが重要です。最後に服に付着した花粉の落とし方を解説します。

玄関先でできるだけ花粉を落とす

家に入る前に衣類についた花粉を落としましょう。バタバタ振ると花粉が舞ってしまうので、静かに降って落としてください。カバン等についた花粉もできるだけ落としておきたいです。

このとき手で払うのはNGです。服についていた花粉が手に移るため、結局花粉を持ち込むことになってしまいます。洋服ブラシなどで花粉を落とすのが理想です。

クリーナーや掃除機で花粉を除去

Tシャツやズボンの花粉を落とすにしても、外で脱ぐわけにはいかないですよね。トップスやパンツには、コロコロクリーナーやハンディクリーナーがおすすめです。ハンディタイプの小さなコロコロクリーナーは、特に使いやすいアイテムになります。玄関においておくと、部屋の中に花粉を持ち込まずに済みます。

洗濯機で洗う

服は何度か来てから洗うという方もいるかと思いますが、花粉が舞う季節は1度で洗いましょう。また、花粉の飛散量はお昼・夕方が多いです。午前中または部屋干しをすることで、花粉をできるだけ避けられます。

しっかり対策して花粉症を乗り切ろう!

今回は花粉が付きやすい・つきにくい服の素材や対処方法、花粉の落とし方を紹介しました。花粉症は、多くの日本人の悩みの種です。目のかゆみやくしゃみ以外にも、集中力の低下や体の怠さや倦怠感の症状が出る人もいます。

服装からしっかり対策して、花粉の季節を乗り切りましょう!