今回は、Tシャツが縮んだ時の対策や、大きすぎるTシャツを縮ませる方法などを紹介します。
「お気に入りのTシャツが使っているうちに縮んでしまった」「洗濯していてTシャツが大きくなったから縮ませたい」時など、「Tシャツの縮み」に関する悩みはつきません。
そこで、今回はTシャツを縮ませる方法、Tシャツが縮んだ時の対策・原因などを解説します。気になる方はぜひ最後まで読んでみてくださいね。
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「綿(コットン)」のTシャツは縮みやすい
肌触りが良く、Tシャツの定番素材「綿(コットン)」は、綿花という植物由来の天然繊維です。コットンの特徴には洗濯や雨など水分を含むと膨張する一方で、乾燥によって収縮するという点があります。
そうした特徴を持つコットン繊維でできた糸を、Tシャツなどの服は撚り合わせて作ります。素材を縒り合わせた生地は網目状に組み合わせて仕上げているため、どれだけ高密度に組み合わせていても多少は空間ができているのですが、この空間が乾燥によって収縮して「Tシャツの縮み」が発生するわけです。
この縮みはコットンだけでなく、夏によく着られる麻・冬に活躍するウールなど、ほかの天然繊維であれば起こりうる現象です。
一方で、ポリエステルなどの化学繊維や混合素材は縮みにくくなっています。もし、Tシャツなどを縮ませたくない場合、化学繊維の服をチョイスするのも一つの目安かもしれませんね。
縮んだTシャツを元に戻す方法
「お気に入りのTシャツを縮ませてしまった!」「縮んでしまったTシャツをできるだけ元に戻したい!」など、使用してるうちに縮んでしまったTシャツのサイズを、購入当時に戻したくなることもあるでしょう。そうするにはまず、リンスを活用した復元方法を試してみてください。
元に戻すための事前準備
まず、ぬるま湯を洗面器にはって、そこにシリコンが配合されているリンスを溶かします。ジメチコン・ジメチルシリコーン・アミノプロピルジメチコン・ポリシリコーンなど、シリコンが成分表に記載されているものがおすすめです。ノンシリコンではないので注意してください。
Tシャツを浸して・干して元に戻そう
さて、準備が整ったら洗面器に入るようにTシャツを畳み、ぬるま湯に30分程度浸けましょう。30分後、Tシャツをリンス液から取り出してすすいでください。
すすいだら脱水するのですが、できるだけ手作業で軽く手で押しながらすると確実です。最後に自然乾燥させたら完了です。型崩れしないためにも平干しがおすすめですが、ハンガーを使用しても大丈夫ですよ。
ここまでの作業で多少なりとも縮みは改善できると思いますので、もしTシャツを元に戻したい場合は試してみてください。
Tシャツを縮めたい!どうすればできる?
Tシャツは時と場合によっては故意に縮めたくなる場合もありますよね。
例えば「洗濯のしすぎでTシャツが不必要に大きくなってしまった」「デザインが気に入ったTシャツを買ってみたら、サイズが思ったよりも大きめだった」などのケースは、Tシャツを縮ませたい時の代表例だと思います。
ここからは無駄に大きいTシャツを縮める方法を解説します。いくつかあるので自宅の環境に合わせて、気軽に試せる方法をチャレンジしてください。
熱湯で煮込む
熱湯で煮込むのは、Tシャツを縮める方法として一番メジャーなものです。コットン100%のTシャツにしか対応できませんが、方法として一番手軽な点が魅力といえます。やり方は大きめの鍋にたっぷりのお湯を沸かして、縮めたいTシャツを鍋に入れて浸すだけです。
十分な時間で浸した後は、脱水して平干しなどで干せば完了になります。ポイントとして、お湯は高ければ高いほど効果的なので、ぬるま湯などではなくぐつぐつ沸騰しているほどの熱湯がおすすめです。
縮め具合の調整方法
また、L→Sなど「1~2サイズ程度に縮めたい」場合は、熱湯に浸したら火を止めて20分そのままにすると良いでしょう。
半サイズ程度に縮めたい場合は、沸騰してから火を止めて5分してから浸し、そのまま15分放置すると効果的です。
そしてちょっとだけ縮めたい時は、沸騰後に10分してから浸し、さらに10分放置すると好みに合った縮み具合になります。縮めたい程度によって、お湯の温度及び浸す時間を調整するのがポイントですよ。
できるだけ一度で縮ませよう
なお、一度縮めたTシャツは回数を繰り返しても、初回ほどあまり縮みません。できるだけ一度の作業で済むようにお湯の温度、浸けておく時間などには細心の注意を払っておきましょう。
乾燥機・洗濯機を活用する
Tシャツを縮ませる方法として、乾燥機・洗濯機などを使用するのも有効です。熱湯よりもやや手間がかかりますが、コットン・アクリル・ウール・麻・レーヨンなど幅広い天然繊維で活用できるのが魅力です。
手順(1)Tシャツに水分を含ませて軽く脱水
乾燥機でTシャツを縮ませる方法では、まず水だけで洗濯機を回す、もしくは浴槽などでTシャツにたっぷりの水分を含ませてください。水を含ませてTシャツを膨張させたら、短めの時間で脱水してください。半乾きにすることでより縮ませやすくなるので、意外と大切な作業になります。
手順(2)しっかりと乾燥させる
最後にしっかりと乾燥するまで乾かせば完了です。2サイズ程度しっかりと縮ませたいケースは、最低1時間は乾燥機にかけるのがおすすめです。また、半サイズなどやや縮ませたい場合は、30~40分程度乾燥機にかければ十分ですよ。
なお、ポリエステルなどの素材も乾燥機を活用すれば縮ませられます。ポリエステルは熱に弱いため、乾燥と洗濯を繰り返すと縮ませられます。
熱を加えるのがポイントで、高温洗濯が可能な洗濯機を活用する、タライに熱湯を入れて浸すなどしてください。洗濯後は熱が冷めないうちに乾燥機にかけて、時間をたっぷりかけて乾燥させましょう。理想の大きさにならないのであれば、洗濯と乾燥の作業を繰り返してください。
Tシャツを縮める時の注意点・コツ
Tシャツを縮めるときに乾燥機・洗濯機を使用する場合、いくつか抑えておきたいコツがあります。
色落ちに気を付ける
まずは色落ち対策についてです。作業を繰り返すうちに、レッド・イエロー・ブルーなどのTシャツの色が落ちてしまう危険性があります。
色落ちを防ぐためには、洗濯水にカップ1杯の酢を加えて、シャツを個別に洗っていくのが効果的です。基本的に縮めたいTシャツが複数ある場合、一度にまとめて洗うのがおすすめですが、色落ちを心配する場合は個別に洗濯しましょう。
プリントが溶けないように注意
プリントがデザインされたTシャツは、プリントが溶けてしまう場合があるので避けてくださいね。昨今では自分だけのオリジナルデザインを施したTシャツが流行していますが、どんなプリント方法で溶けてしまう危険性があるので注意が必要です。
【デザインが溶けない!】刺繍デザインを入れられるおすすめTシャツ
シンプルデザインのTシャツを下地に、自分だけのオリジナル刺繍を入れられるアイテム。シミュレーターを参考にデザイン案含めオーダーすれば、高級感のある刺繍入りオリジナルTシャツをゲットできます。
一般的なプリントとは一線を画す独特な風合いや、熱に強いところなどが魅力です。購入後もし縮ませて着用したくなっても、ほかのプリントよりもデザインを大きく崩すことなく使い続けやすいでしょう。
Tシャツを器用に縮めてオシャレにアレンジしよう
今回はTシャツが縮んだ時の対策や、あえてTシャツを縮ませる方法を解説しました。なお、Tシャツのサイズ感に困った時はリメイク業者に依頼して、確実にサイズ直しするのも良いでしょう。
また100均ショップや手芸屋さんなどでリボンやワッペンを購入して、好きなように手を加えるのもおすすめです。
すぐに捨ててしまうのはもったいないので、是非自分なりの方法でアレンジして楽しんでくださいね。