はじめに
今回は、タイダイ染めについての紹介記事です。タイダイ染めには幅広い模様の種類があり、その鮮やかで個性的なデザインから人気を博しています。オリジナルなTシャツ・ハンカチなどを手軽に作れるという点も魅力で、自宅でサクッとオリジナルアイテムを作る際におすすめです。
しかし、タイダイ染めについてのやり方や種類、必要な道具などをよく知らない方もいるでしょう。そこで今回の記事では、タイダイ染めの魅力や方法をまとめてみました。タイダイ染めにチャレンジしてみたい方や、タイダイ染めの魅力を知りたい方はぜひ最後まで読んでみてくださいね。
タイダイ染めとは?種類を紹介
まず、タイダイ染めの特徴や種類を紹介します。タイダイ染めにはどのような種類があり、それぞれどんな魅力があるのでしょうか。チェックしていきましょう。
タイダイ染めの特徴
タイダイ染めとは、「Tie(縛る)」と「Dye(染める)」という言葉を文字ったような用語で、染める過程で様々な模様を作り出せるのが最大の特徴です。基本的に生地をヒモ・輪ゴムなどで縛って、染料を塗って染色します。とはいえ、細かなやり方はタイダイ染めの模様によって変わってきますし、染める際の難易度も上下します。
タイダイ染めに使う生地は、薄く柔らかい生地が使われやすいです。具体的な素材としては綿や麻、レーヨン、テンセルといったものが挙げられます。また、色味はホワイトやオフホワイト、ベージュなどの色味の生地に塗っていくのがおすすめです。
よほど柄やデザインにこだわらない限り、身近な道具で染められるため自宅でも手軽にできるのも魅力です。「オリジナルなデザインのTシャツやハンカチを作りたい!」「個性的なTシャツを一着持っておきたい」といった人は、この機会にぜひタイダイ染めへ注目してみてくださいね。
タイダイ染めの種類
タイダイ染めには様々な種類がありますので、ここでいくつか主要なものを紹介します。まず、タイダイ染めといえば、「マーブル模様」「まだら模様」などが思い浮かぶ人も多いかもしれません。マーブル模様とは大理石のような模様で、自然な流線形が特徴的です。タイダイ染めの代表的な模様で、ヒモで縛らずポイントになる染料を加えていくだけで作れます。白い部分をほどよく残すのがコツではありますが、基本的に手軽に模様付けできるのが魅力です。そして、まだら模様もタイダイ染めらしい種類で、マーブル模様と同じく手軽に作れます。Tシャツを丸めて数か所を輪ゴムで縛り、外側に染料液をかけるだけです。マーブル模様・まだら模様は、タイダイ染め初心者にも比較的おすすめしやすい種類といえます。
また、「タイル模様」も初心者向けの種類で、タイル状の模様がどこかスタイリッシュで魅力的です。まず、山折り谷折りで生地をじゃばら状にして、ヒモで縛り、そこに染料液に浸すだけで作れます。染めが甘いと白抜きの部分が目立ってしまうため、中の方まで染み込むように調整するのがポイントです。マーブル模様・タイル模様などと同じく、可愛らしいデザインが素敵な「豆縛り模様」も簡単に作れます。好きな部分の布をつまみ、ヒモで縛り、染料をかければ模様付けできるので、初心者の方もぜひためしてみてほしいです。
一方で、マーブル模様・まだら模様などよりも難易度が高いものの、デザイン性が高い種類として「サークル模様」があります。渦巻く円の中心を決めて、布を引っ張りながら詰めていき、中心から円形にしていきます。その形を崩さないように複数の箇所をヒモで縛り、模様付けしていけば完成です。このほか、かなり複雑な種類として「幾何学模様」があり、生地をじゃばら状に折り込むのが大変ですが、デザインは非常にオシャレなのでタイダイ染めに慣れたらチャレンジしてみてはいかがでしょうか。
タイダイ染めのやり方
ここからはタイダイ染めの基本的なやり方を紹介します。染め方はもちろん、必要な道具も紹介しますので、タイダイ染めにチャレンジしてみたい方はぜひ参考にしてみてくださいね。
タイダイ染めに必要な道具
タイダイ染めに必要な道具は様々あります。まず、当然ですが染めるものは必要で、特に前述しているような綿・麻・レーヨンなどでできたTシャツやハンカチがおすすめです。薄手のホワイトの生地だと、タイダイ染めが簡単に作れますよ。そして、タイダイ染めにおいて重要な染料ですが、「ベストコールド」などの水染め用剤の染料をベースに、色の濃淡に合わせてお湯を加えて作ります。このほか、タイダイ染めを効率的に進めていくために、ドレッシングボトルを用意しておくのがおすすめです。ボトルに染料を入れて、量を調節しながらかけていくと上手く作れますよ。その際に、ゴム手袋を装着しておくと、手の汚れを未然に防げます。染料は手に付くと意外と落ちにくいので、あらかじめ手袋を付けておくと良いです。
また、輪ゴム・ヒモもタイダイ染めに欠かせません。ヒモが細すぎても、太すぎても服に巻くのが難しいので、おおよそタコ糸くらいの太さのヒモや輪ゴムを用意してくださいね。さらには、塩やバケツもあるとタイダイ染めがはかどります。塩は一見不要そうですが、ポリフェノールオキシダーゼによる酸化・変色を防止する働きがあるので、色留めとして使えますよ。そして、バケツは色留めとして使う塩水を溜めておき、生地を浸すために用意しておきましょう。
以上のような道具が、タイダイ染めに必要な主な道具です。もちろん、染料液を作るのが面倒な方や、タイダイ染め初心者の方に向けておすすめな染色キットもあります。手間をかけずにタイダイ染めをしたい時に、色ごとの染料を買わずに済むので便利です。様々な道具をよく比較して、タイダイ染めにチャレンジしてくださいね。
タイダイ染めの方法
タイダイ染めの前に、生地を一回洗っておきましょう。染料を効率よく浸透させるために大切な下準備です。洗濯が終了したらまず、下地とするTシャツ・ハンカチなどを絞っていきます。ヒモや輪ゴムを使って生地を縛っていくのですが、この時に形が崩れないように気を付けるのがポイントです。その次に、バケツにためた塩水へ生地を約10~30分漬け込み、色の変色などを防いでいきます。なお、漬け込んでいる間に染料液を作りましょう。赤・青・黄色など様々なカラーがありますが、染料にお湯を加えることで細かな濃淡を表現できます。
漬け込みや染料作りが完了したら、いよいよ染料液を生地に浸透させていきます。任意の台にTシャツ・ハンカチなどを乗せて、ドレッシングボトルに入れた染料をかけます。ちなみにですが、台として網目状のものを用意しておくと、染料同士の混ざりあいを防げるのでおすすめです。染料かけが完了すれば、水洗いして余分な染料を流します。色が混ざらないように部分単位で水洗いすれば、余計な色移りなどを防げますよ。
以上がタイダイ染めの基本的な方法です。模様の種類によって生地の折り込み方が変わってくるので、難易度の高い模様にチャレンジしたい場合はよく注意してやってくださいね。
まとめ
今回はタイダイ染めの作り方や種類などを紹介しました。タイダイ染めと一口に言っても、基本的なマーブル模様・まだら模様から、応用的なサークル模様まで様々な種類があります。どのような種類にするとしても、適切な道具にて丁寧に染めていけば上手く作れますので、ぜひタイダイ染めに挑戦してみてくださいね。