「何気なくファスナーを上げたら、片方だけ外れた」「お気に入りのパーカーのファスナーが閉まらなくなって困った…!」という経験をしたことはありませんか?
もしスカートやパンツのファスナーなら、ファスナーが直らないと履けなくなってしまいますよね。
出先でファスナーが外れた時でも対応できるように、この記事ではファスナーが片方だけ外れた場合の直し方、両方外れた場合の直し方をご紹介します。
目次
- ファスナーを直す前に知っておきたいファスナーの構造
- 修理する前にチェック!ファスナーの種類
- ファスナーが片方だけ外れる原因と直し方
- ファスナーが両方外れる原因と直し方
- ずっと使い続けたい「ヘヴィーウェイトフルジップパーカ」
- ファスナーは自分でも直せる!
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ファスナーを直す前に知っておきたいファスナーの構造
ファスナーは主に、ファスナーを開閉する時に動かす「①スライダー」、噛み合わせる突起の部分を指す「②エレメント」、ファスナーを洋服に取り付ける「③テープ」、スライダーが抜けないように留める「④上止と下止」の4つのパーツからできています。
外れたファスナーを直すには、ファスナーの構造を知っておくと、よりスムーズに進められますので、まずは構造から理解しておきましょう。
ファスナーの重要パーツの名前と役割
①スライダー
スライダーは、ファスナーを閉じたり開けたりするパーツです。エレメントに沿って移動することで、ファスナーを開閉することができます。一般的には金属、プラスチック、または合成素材から作られています。
②エレメント(務歯)
ファスナーの両端に取り付けられた、ギザギザとした突起の付いたパーツです。スライダーによって突起部分が噛み合い、ファスナーの役割を果たします。
③テープ
テープは、洋服やバッグにファスナー(エレメント)を縫い付けるパーツです。テープ部分は耐久性が求められるため、比較的丈夫な素材を使用して作られています。
④上止と下止
上止と下止は、エレメントの上下に取り付けるパーツです。スライダーがエレメントから抜けないように留めておく役割があります。
上止は、ファスナーを閉じるときに接触する部分を指します。下止は、ファスナーを開いたときに接触する部分を指します。ファスナーが外れた時に、どのパーツに問題があるのか判断してみましょう。
修理する前にチェック!ファスナーの種類
外れたファスナーを直す前に、ファスナーの種類を紹介します。種類によって修理のしやすさが異なるので、直したいファスナーが自分でも修理できるタイプなのかチェックしてみてください!
【王道のタイプで修理しやすい】金属製のファスナー
金属製のファスナー・エレメントは、いくつかある種類の中でもっとも古く歴史のあるもの。独特な高級感・重厚感及び耐久性が特徴で、アクティブシーンに好まれるデニム・革のアイテムにも活用されます。金属のため変形や加工がしやすく、比較的簡単に修理がしやすいです。
【高機能で修理もしやすい】樹脂製ファスナー・ビスロンファスナー
ポリエステル・ナイロンでできた樹脂製のファスナーは柔軟性が高く、バッグやポーチなどのアイテムにも使われます。金属製よりもやや耐久性劣るものの、丁寧に扱えば自分でも修理できます。
ビスロンファスナーはポリアセタールなどからできているタイプで、高い耐久性と扱いやすい軽量化を兼ね備えたものです。カジュアルシーンに人気のパーカーなどに使われます。金属製と同じく加工しやすいため、故障時のカバーもしやすいです。
【軽量だが修理しにくい】プラスチック製のファスナー
プラスチックでできている軽量なタイプで、デザイン性の高いアイテムにも合わせやすいのが魅力です。しかし、金属製などと比べれば熱に弱く、耐久性も低いので修理がしにくいです。状態が悪化する危険性があるため、自分で修理するのは避けましょう。
ファスナーの修理費用
金属製・樹脂製のファスナーはともかく、もしプラスチック製のファスナーを直したい場合だと、専業の修理業者にオーダーするのが良いです。その場合だと修理はおおむね1,000円、交換だと2,000円~3,000円ほどかかるのが相場。費用を考慮してアイテム自体を買い替える、処分するのも選択肢に入ってきます。
ファスナーが片方だけ外れる原因と直し方
ファスナーが片方だけ外れる原因には、スライダーもしくはエレメントが破損していることが挙げられます。スライダー自体が経年劣化などで故障している場合は直せませんが、エレメントとのかみ合わせの不具合などであれば修復可能です。ここで直し方を原因別で紹介します。
エレメントを噛み合わせる部分が広がっている
素手で直す方法と器具を使って直す方法がありますので、試しやすい方を選んでくださいね。
素手で直す方法
スライダーを下止から1センチ程上のあたりに動かしてください。次に、外れている方のエレメントをつまみ、山折りにして、エレメントに隙間を作ります。広がったエレメントの隙間からスライダーの角を押し込み、そのまま下止まで一気に押し込みます。うまくはめるコツは、エレメントをつまんでいる手でエレメントをスライダーとは逆方向に引っ張ると◎
マイナスドライバーとペンチで直す方法
外れている方のスライダーの噛み合わせ部分(見た目がコの字になっている部分)にマイナスドライバーを通し、エレメントを通してペンチで締めれば完了です。金属製のスライダーの場合、ドライヤーなどで温めると開きやすくなるのでオススメです。
洋服の生地やテープ部分を噛んでいる
生地やテープの部分を噛んで、片方のファスナーが取れてしまった場合は、生地を噛んでしまった状態の解消から行いましょう。噛んだ生地の周りをゆっくりと引っ張りながら、噛んだ方向と逆方向にスライダーを動かすことで、元に戻せます。
外れたスライダーをはめる方法は、①と同じ方法です。
エレメントが破損している
エレメントが破損している箇所にスライダーを動かします。外れたスライダーをはめる方法は、①と同じ方法です。
ただし、エレメントが破損しているため、使い続けるとさらに破損してしまい、修復不可能になってしまう場合があります。その場合は、ファスナーの取り替えも検討してください。修理が完了したら、ファスナーを動かして、問題なく開閉できるかを確認しましょう。
ファスナーが両方外れる原因と直し方
ファスナーが両方とも外れる原因も、スライダー及びエレメントに問題のある場合がほとんどです。ファスナーの経年劣化など以外は直せる可能性がありますので、下記の方法を試してみてくださいね。
エレメントを噛み合わせる部分が広がっている
スライダーを動かしてもエレメントが噛み合わず、スライダーを中心にX字になって、ファスナーファーが閉まらない状態を直す方法です。
スライダーを見て、エレメントを噛み合わせる部分(見た目がコの字になっている部分)の左右下部で広がり具合を確認します。左右で広がりが確認できたら、スライダーの下部をペンチで挟み、広がりを元に戻します。ペンチでスライダーを挟む際、勢いよく力を入れると破損の原因になりますので、徐々に力を込めるようにしてください。
広がりを調整しながらスライダーをゆっくりと上に動かし、ファスナーが閉じるのを確認できたら、ゆっくりと下に動かして、ファスナーが閉じれば完了です。
洋服の生地やテープ部分を噛んでいる
生地がスライダーを噛んだことでファスナーが閉まらず、スライダーを中心にX字になって、ファスナーが閉まらない状態を直す方法です。
スライダーにマイナスドライバーを差し込んで、噛んでしまった生地をゆっくりと取り外してください。金属製のファスナーであれば、ドライヤーで温めてからマイナスドライバーを差し込むと、金属が緩みますので、お好みで試してみてください。
スライダーがエレメントから取れる
エレメントの破損が原因でスライダーが外れたのであれば、スライダーに左右のエレメントを1つずつ通して元に戻すことができます。(戻し方は、片方だけ外れた場合の直し方①を参照)
留め具の役割をしている上止・下止が破損している場合は、スライダーを取り付けることで簡単に元に戻せます。ただし、留め具がない状態で使用を続けるため、知らない間にスライダーが取れてしまい、そのまま無くしてしまう恐れもあるため、早めに修理に出すことをオススメします。
ずっと使い続けたい「ヘヴィーウェイトフルジップパーカ」
タフでしなやかな印象のフルジップパーカです。ダブルファスナーで脱衣と着回しを兼ね備えており、アウター感覚でデイリーユースに最適です。ファスナー含め耐久性高いアイテムなので、ずっと使い続けたくなること間違いなし!
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ファスナーは自分でも直せる!
今回ご紹介した外れたファスナーを直す方法は、出先でも試せる、応急処置的な内容となっています。ペンチやマイナスドライバーは、100均でも手に入れられるため、素手で直せない場合に有効です。そして、器具を使って直す際に気をつけていただきたいのは、ファスナーを傷つけてしまうことです。
力を入れすぎてスライダーを壊してしまうと、修復不可能になってしまうため、自己修理に自信がない場合は、ファスナー修理の専門店への依頼をご検討ください。この記事を参考にして、お気に入りのお洋服を長く着てもらえると嬉しいです。
また、タカハマライフアートでは、オリジナルファスナー付きパーカーを誰でも簡単に作成することができます。
デザインを入稿してパーカーの種類や色を選択するだけで、簡単にオリジナルパーカーを作ることができるので、ぜひ試してみてください!