せっかくお気に入りのTシャツを手に入れたら、長く愛用したい…と思いますよね。着回ししやすく何枚あっても困らないTシャツですが、やっぱり長持ちさせるなら、丈夫な生地を選びたいところ。
この記事では、Tシャツを選ぶ時のポイントや生地の特徴などをご紹介します。記事を読み終わるころには長持ちするTシャツの選び方をマスターしているはずです!
目次
オリジナルプリント作成に関することは
お電話でもお気軽にご相談ください!
営業時間 10:00-17:00 (土日祝日を除く)
丈夫なTシャツを選ぶ時のポイント
お気に入りのTシャツを長く着たいなら、Tシャツの首回りの縫製方法と特徴、生地の厚み、素材についてご紹介します。
ポイント1:ネックラインの縫製方法
Tシャツは大きく分けて『襟』、『ボディ』、『袖』の3つのパーツを縫製することで、Tシャツが出来上がります。その中でも『襟』を縫製する方法として現在、一般的になっているのが『ロックネック』と『バインダーネック』の2つです。
ロックネック
襟とボディの生地を内側に折り込んで、裏側から縫い合わせる襟の付け方です。2枚の布を結合するときにロック縫製をすることから、『ロックネック』と言われています。
ロック縫製のみだと裏面が浮くため、ロック縫製した後に2本針平縫製を行いしっかり襟元を縫製した製品もあります。2本針平縫製されたモノの方が、手間がかかる分価格は高くなりますが、首回りの伸びが抑えられます。
バインダーネック
襟とボディの生地を挟む(バインドする)ように襟を付けることから、『バインダーネック』と言われています。襟を2本針平縫製で縫い付けており、首回りに2本ステッチが入っているのが特徴です。
ボディを襟で挟んで縫い付けるため、『ロックネック』より比較的伸びにくいと言われています。ネックラインが伸びてヨレヨレになっていると、少しダラシなく見えて、ちょっと残念な気持ちになりますよね。だからこそ、ネックラインの縫製方法にも注目してみてほしいです。
ポイント2:生地の厚みは『oz(オンス)』値に注目!
『oz(オンス)』とは、欧米でよく利用されている、ヤード・ポンド法における重さを表す単位です。Tシャツでは、「1ヤード四方(約90cm四方)に対する生地の重さ」となり、1ozあたり約28.35gに換算されます。
以上のことから、生地の厚さを表す単位だと認識されていることが多いですが、厳密に言えば、生地の重さとなります。破れにくい・丈夫なTシャツを選ぶなら、ozの数値の大きさに注目すると良いですよ。
数値と厚みの関係性をまとめてみましたので、こちらも参考にご覧ください。
4oz 以下 | 薄手、白色だと透ける場合があります |
5oz | 一般的な厚み、オールシーズン向きです |
6oz | 厚手で耐久性にも優れ、ヘビーウェイトに分類されます |
7oz 以上 | 厚手、スーパーヘビーウェイトに分類されます |
ちなみに、しっかりめの生地を選ぶなら6oz以上を選ぶと良いですよ!
丈夫なTシャツの素材とは?
Tシャツの一般的な素材と言えば、綿(コットン)ですよね。綿は化学繊維と比べてチクチクせず、吸水性も高いことから、肌に触れる面積が多い下着やタオルにも使用されています。
また、ドライ系のTシャツに使われることが多い、ポリエステルも外せませんよね。速乾性や耐久性に優れており、シワになりにくいという特徴があります。激しい運動をする際に向いている素材だと言えます。
肌に優しい素材を選びたい方は綿、サラッとした肌触りが好きな方はポリエステルがおすすめです。
『丈夫な素材』にスポットを当てると、天然素材の中で麻(リネン)はとっても優秀です。麻は水に濡れても乾きやすく、放熱性と放湿性に優れており、春夏物に用いられることが多い素材です。
繊維の奥まで汚れが入り込みにくいので汚れが落ちやすく、長持ちする素材として申し分ないですよね。Tシャツを選ぶ時、ネックライン・oz(オンス)・素材にも注目してみてくださいね。
生地の織り方や編み方と簡単解説
生地は、編み方や織り方によっても肌触りや機能性が大きく変化します。ここからは、Tシャツに用いられる代表的な生地の編み方や織り方をいくつかご紹介していきます。
平織り
タテ糸とヨコ糸を1本ずつ交互に交差するように織っていく、もっとも基本的な織り方です。摩擦に強く丈夫なため、薄手の織物に利用されることが多いです。生地の裏表が均等になるため、他の織り方よりも生地の裏表がわかりにくいのも特徴です。
タフタ
薄さが特徴の密度の高い絹織物。平織りの代表的な生地です。ベーシックな単色のほか、たて・よこの色を変えたシャンブレーカラーなどがあります。ハリ・光沢感も魅力の一つなので、高級感のある生地が好きな人におすすめです。
ポンジー
ポリエステルの加工糸を採用している平織りの生地。リーズナブルな織物として有名で、服のほかにスーパーの「のぼり旗」にも使われるなど、非常に幅広い用途があります。
ポプリン
たて・よこの厚みが異なる平織り生地で、独特なとろみ・柔らかさが自慢。耐久性が高いのも魅力で、衣類だけでなくインテリア・小物・資材などにも採用されます。上品なツヤを演出しやすいです。
綾織り
縦糸と横糸を2本ずつ抜かすなどして交差させて織っていき、生地の表面に斜めの“うね”が見える織り方です。斜文織り(しゃもんおり)やツイルとも呼ばれています。
平織りに比べてやや耐久性が落ちますが、伸縮性が高いのでシワが寄りにくく、光沢があります。デニム生地などがこの綾織りに該当します。
天竺(てんじく)編み
Tシャツや肌着に使われることが多い編み方です。表目にタテ方向の筋が見え、裏目はやや粗く、表裏の区別がはっきり分かります。横方向への伸縮性が高く、素材にもよりますが、セーターや靴下などにも最適な編み方です。
【天竺を採用!】フルーツベーシックTシャツ
天竺編みを活用した定番Tシャツ。着心地が良いだけでなく、カラー展開が豊富な点も大きな魅力。好きなカラーを下地にして、オリジナルデザインを追加してオーダーしてみてください。
鹿の子(かのこ)編み
平編みにタック編みを組み合わせた編み方です。見た目が小鹿の背中にある斑点に似ていることが由来で「鹿の子」という名前が付けられました。
横方向への伸縮性は無いですが、タックにより空気の通り道ができることで、通気性に優れており、夏物のポロシャツなどに使われます。
【抜群の着心地!】鹿の子編みクルーネックTシャツ
オリジナルデザインを入れられる鹿の子Tシャツです。コットン・ポリエステル混紡によって通気性と吸水性に優れています。季節を問わず快適に過ごせるおすすめアイテム!
自分で考えたデザインを入れてオーダーすれば、数日中で自宅に届きます。ぜひ世界で一つだけのオリジナルTシャツを長く愛用してください!
裏起毛
裏毛の編物の表面を引っかき、毛羽立たせた生地です。繊維が毛羽立つことでボリューム感が増して空気を多く含むことができ、保温性が高まります。ふんわりとした柔らかい肌触りなので冬に人気です。
【裏起毛ならではの着心地】ヘビーウェイトスウェットシャツ
裏起毛で仕上げたスウェットシャツです。ヴィンテージ風のサイドリブと幅広のリブが個性を演出します。自分で考えたオリジナルデザインを入れられるので、オーダー時にはぜひ自分流のデザインをプラスしてオシャレにしてあげてください。
裏毛編み(パイル)
表面は通常の天竺編みで、裏面には表地に使用している糸より甘ひねりの太い糸を、横方向にパイル状に挿入してあります。スウェットによく使用され、保温性にも優れています。
【ライトな着こなしができる】スタンダードスウェットシャツ
薄手で着やすいライトなスウェットシャツです。裏毛編みで保湿性がありながらも、着心地は重くありません。秋冬に大活躍するおすすめアイテムです。ベーシックカラーのみの取り扱いですが、オリジナルデザインを入れられるので個性的なオシャレを楽しめます。
リバーシブルメッシュ
リバーシブルメッシュは、片面が普通の天竺網目でもう片方が変形組織の鹿の子メッシュになっています。
通気性に優れ、吸水速乾の快適な生地です。
T/C
ポリエステル(テトロン)と綿(コットン)を混紡した素材です。
ポリエステルの耐久性とコットンの快適性の両方の特徴を兼ね備えています。
【機能性抜群】ポケットTシャツ
ポリエステルの耐久性とコットンの通気性を併せ持った定番のTシャツ。季節問わず着用できます。そのまま着る、プリントをデザインして個性を演出する、どちらでも着こなしやすいです。
CVC
綿高率混(chiefvaluecotton)のことです。綿とその他の繊維との混紡、混用で綿の比率が50%以上を占める素材になります。
フライス
ゴム編み・リブ編みのことです。襟や袖口に使われることが多く、天竺編みより伸縮性に富んでいます。伸縮性が高く肌触りが良いためカットソーやTシャツによく採用されます。
スムス
表地と裏地とも同じ目が見える、両面編みの素材です。両面を編むことで、ほどよい肉厚感が得られ、肌触りはとてもなめらかです。伸縮性に優れ、型崩れしにくい素材です。
キャンバス生地
もともとは帆船の帆に使うための丈夫な布としてつくられた平織りで織られた厚手の生地です。厚手で丈夫なので、パンツなどの衣類のほか、トートバッグなどにも採用されます。
シーチング
タテ糸、ヨコ糸ともに比較的太い布を用いた粗めの平織り生地です。ざっくりとした風合いで、通気性に優れています。また、リーズナブルなシーチングは衣類の仮縫い生地としても使われることが多く、アパレル業界では非常に重宝される存在です。
製品染め
縫糸に綿糸を使用した商品のみ、お好みの色に染色できるのが特徴。一点モノの製品を作りたい時、独特な色ムラや濃淡を演出したい時など、こだわりの衣類に使われる種類になります。
ワッフル
格子状で凹凸があり、伸縮性に富んでいる生地です。凹凸があるため立体感のある織物として有名で、ほかの素材・生地と比較すると生地が暑く、Tシャツに採用してもヨレ・シワが起こりにくいメリットがあります。
フリース
ポリエステルで作られた柔らかい起毛仕上げの繊維素材です。ポリエステルを使うため着心地は軽く、一年中着やすくなっています。また、丈夫な点も魅力で、長く愛用できます。
グログラン
固く密に織られた生地で、ヨコ糸に太い糸を織り込み横うねを表した平織りものです。波紋状や木目っぽい模様が浮き立つのが特徴で、衣類のほかインテリアなどにもたびたび使われます。カラーバリエーションも豊富で、グログランのアイテムはオシャレに欠かせないアイテムです。
Tシャツが長持ちする洗い方
Tシャツは洗い方によって、サイズの変化や首回りがヨレたり伸びてしまったりと、ちょっとした変化が気になってしまいますよね。
衣類を洗濯するとき洗い方に気をつければ、そういったダメージを防ぐことができます。ここでは、洗濯時に気をつけたいポイントをご紹介します。
洗い方
Tシャツは他の衣類といっしょに洗うと、絡まって伸びやすくなってしまいます。洗濯時は水流や他の衣類と絡まないように、洗濯ネットに入れて洗うことで、生地が伸びることを防ぐことができます。
洗濯ネットに入れるときは、洗濯ネットの大きさに合わせて平たくたたんでくださいね。また、手洗いすれば、さらに長持ちするのでより安心です。
干し方
ハンガーで干す際に気をつけたいのは、生地と水分の重さで首元が下に引っ張られないようにすることです。干す前にTシャツの形を整えることで、よれを防ぐことができます。
さらに滑り止めのついたハンガーを使うと、肩回りの崩れを防いでくれるのでおすすめです。すでに首回りがヨレてしまっている場合は、干す前にゆっくりとアイロンのスチームを当てて乾かすと、ヨレを元に戻すことができますよ。
まとめ
Tシャツの生地に使われている素材には、それぞれ特徴があります。同じ素材を使っていても編み方や織り方で、着心地や機能性が変わってきます。どんなTシャツを作るのか迷っていたら、生地の特徴を知っておくと作りたいTシャツに合う生地を選びやすくなるはずです!
Tシャツはオールシーズンで着る機会が多く、イベントや部活Tシャツなど、オリジナルTシャツを作る機会もあると思います。その際はぜひ、生地からTシャツを選んでみてくださいね。
タカハマライフアートでは、さまざまな生地のプリント用Tシャツをご用意しています。1枚から、みんなで着るTシャツまで、オリジナルTシャツ作成をお受けしています。作りたいオリジナルTシャツのイメージがあるなら、ぜひタカハマライフアートにご相談ください!