裏毛と裏起毛の違いは?それぞれの特徴や見分け方も解説! - タカハマライフアート

パーカーやスウェットの中には「裏毛」タイプのものと「裏起毛」タイプのものがあります。名前こそ似ていますがこの2つ、一体何が違うのでしょうか。

そこで今回は、裏毛と裏起毛の違いをご紹介します。読み方やそれぞれの生地の特徴・機能性もまとめていますので、どちらの裏地のものを買うか迷っている、2生地の違いについて知りたいと思う方はぜひ最後までご覧ください!


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裏毛と裏起毛のそれぞれの特徴

まずは裏毛・裏起毛それぞれの特徴を紹介します。特徴を理解して、アイテム選びなどに役立ててみてください。

裏毛

読み方は「うらけ」で、裏地の毛を丸くループ上に織って作られているのが裏毛です。丸いループ上の糸を英語で「パイル」と呼ぶため、「裏パイル」と表記されることもあります。素材は綿100%を採用している場合が多く、着心地・肌触りの良さも特徴の一つです。

【例えばこんなアイテム】スタンダードスウェットパンツ

裏網で仕上げたスウェットパンツです。綿100%で厚手に作っていますので、しっかりとした着心地になっています。なお、自分で考案したデザインを入れられるので、個性的なオシャレを楽しめるのも魅力

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吸水性や吸湿性が高い

パイル状に織られた繊維間に空気が入り込むため、吸水性・吸湿性が高いです。そのため汗をかいても快適に着続けられ、スポーツウェアに採用されていることも多いところがメリットと言えます。また服の裏地だけでなくタオル等にも使われる織り方です。

年中通して活躍する

裏起毛には保温性が劣ることもあり、オールシーズンで使えるのが嬉しい所です。もし1枚では肌寒いと感じた場合でも、裏毛生地の服は薄手なため、重ね着で体温調節ができます。

裏起毛

読み方は「うらきもう」。裏毛の繊維をお越し、一定の長さに毛をカットした生地を指します。ふわふわとした触り心地が特徴で、ポリエステル等の化学繊維素材が使われていることが多いです。

【例えばこんなアイテム】フルジップパーカ

素材に綿とポリエステルを採用し、裏起毛で仕上げたパーカーです。抜群の着心地が自慢で、ふわふわとした肌触りになっています。オリジナルデザインを入れられるので、自分だけのパーカーが欲しい人にもおすすめです。

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冬にぴったりの保温性

裏起毛の魅力は、その保温性にあります。毛羽立った生地は、体温で温まった空気を掴んで離しません。また厚手であることから冷気を通しにくく、1枚で来ても十分に暖かいです。

その保温性の高さから、寒い時期に重宝するアイテムです。パーカーなどトップスだけでなく、ボトムスやインナー、靴下も着用すれば、体中にぬくもりを感じながら過ごせるでしょう。

着ぶくれしやすいのがデメリット

毛羽立たせている分、生地に厚みが増します。そのため重ね着には向いておらず、服を重ねると着ぶくれの原因に。もし何か服を重ねたいのであれば、薄手の生地を選びましょう。

裏起毛の服を禁止にしている保育園がある

寒い時期になると、子ども服売り場にズラリと裏起毛を用いた服が並ぶこともあります。ですが保育園では裏起毛の服の着用をNGにしているところもあり、またNGでなくてもおすすめできません。

理由は2つあり、1つは保温性・保湿性の高さです。大人からすれば嬉しい点ではありますが、子どもは遊んだり駆け回ることが大好き。特に暖房完備の保育園だとたくさんの汗をかきます。吸水性の低い裏起毛の服だと汗を吸い取らず、体が冷えてしまうため、風邪の原因になってしまうのです。

もう1つは動きづらさ。ふわふわもこもこな裏起毛の服だと動きづらく、怪我の原因になってしまうこともあります。この2点の理由から、保育園に裏起毛の服を着用していくことは避けたほうがいいでしょう。

敏感肌ならチクチクが気になる

裏起毛の服は、着用時にチクチクすると感じる人もいます。原因は生地の素材や肌質、肌の乾燥具合など様々です。特にウール素材は繊維が太い・固いため肌に対して刺激になってしまいます。

試着してチクチクしない素材を選ぶ、肌を保湿する他、インナーを着用すると肌への刺激を軽減できます。

しかし、インナーもチクチクするものを選んでしまうと意味がありません。化学繊維に対して刺激を感じるのであれば、薄手の綿100%素材のインナーがおすすめです。

裏毛と裏起毛の違い

つづいて裏網と裏起毛の違いをまとめていきます。お手入れ方法にも役立つ情報なので、ぜひ参考にしてください。

生地の厚み・機能性

上記でも解説しましたが、裏毛生地の服と裏起毛の服では厚み・機能性が全く違います。薄手でどんな時期でも着れるのが裏毛、冬場に1枚で着用できるのが裏起毛です。

裏毛はパイル状になっているため、吸水性・吸湿性に優れています。そのため汗をかいてもストレスフリーに過ごすことが可能です。裏起毛は毛羽立っている分保温性が高く、熱を逃がしません。

反対に裏毛は保温性が、裏起毛は吸水性がそれぞれに比べて劣っています。季節や用途に合わせて使い分けましょう。

お手入れの方法

また気をつけたいのがお手入れ方法。裏毛か裏起毛かによって異なります。基本的には服についているタグから洗濯表記を確認しつつ、以下の点に気をつけましょう。

裏毛は洗濯表示に従ってお手入れ

裏毛の場合、後述の裏起毛のように特別なお手入れ方法は必要ありません。色落ち・色移りが気になるならネットに入れ、タグを確認して洗濯機使用がOKならば洗濯機で洗いましょう。

裏起毛は押し洗い

一方裏起毛は、手洗いがおすすめです。洗面器におしゃれ着用の洗剤とぬるま湯を混ぜ合わせ、しっかりと押し洗いします。汚れが落ちたら、ぬるま湯を張り替えて水のにごりがなくなるまですすいでください。

その後柔軟剤とぬるま湯を混ぜ合わせ、軽く洗うことでふわふわ感を損なわずに洗う事が可能です。乾燥機にかけるとふわふわが傷んでしまうため、乾燥機は使わずに陰干しします。重みがある場合は、平干しすると型崩れすることなく乾かせます。

どうしても洗濯機で洗いたい場合は、洗濯ネットに入れておしゃれ着コースなど優しく洗えるモードを利用してください。

裏毛・裏起毛の見分け方は?

商品にもよりますが、商品自体に裏毛、裏起毛という記載がない場合もあります。裏毛が欲しかったのに裏起毛だった、

また、逆のパターンもあり得るでしょう。実店舗だと触って確認できますが、ネットショッピングだと実物を見ることができません。

商品の厚さをチェック!

そこでネットショッピングの場合に注視したいのが「オンス」。オンスとはヤード・ボンド法で重量を表す単位で、アメリカ等で使われています。

1オンスは約28.35gで、目安としてTシャツは薄手のもので4オンス、少ししっかりした素材だと6オンス程度になります。

あくまでも重さの単位のためこれだけで完璧に厚さを把握するのは難しいですが、目安にはなります。例えばスウェットトレーナーだと、だいたい10オンス程度になります。薄手の場合は8オンス、厚手のヘビーウェイトスウェットだと12オンス以上です。

裏起毛の服は厚手のため、必然的に重くなります。そのためオンスが高い場合は裏起毛である可能性も高いというわけです。ただ、100%そうとは言い切れないため、絶対に裏起毛がいい、または嫌だという場合は事前にお店に問い合わせた方が確実に判断できます。

裏毛・裏起毛アイテムを使いこなそう!

今回は裏毛と裏起毛の違いを紹介しました。名前は似ていますが、服の厚さや機能性は全く違います。

裏毛は生地がパイル状になっており吸水性・吸湿性が高く、年中いつでも使い回すことが可能です。薄手なので他の服と重ね着することもできます。

裏起毛は毛羽立っているため暖かく保温性が高いのが特徴です。厚手のため基本的には1枚で着用できます。重ね着する服の厚さによっては着ぶくれしてしまいますので、気をつけてください。

このように裏毛と裏起毛はかなり違いが多いため、着る人や時期、行き先・用途に合わせて使い分けましょう!

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