失敗 初めてオリジナルプリントを作成して、最高の出来上がりに満足している方と、そうでない方、やはりどうしても両方の方がいらっしゃることでしょう。 「やっぱりあーすれば良かった」、「こーするべきだった…」と、後になって後悔が出てしまいます。でも、何をするにも失敗は付きもの。 もし失敗してしまったとしても、次回オリジナルTシャツを 作成するときのステップアップとして、その失敗を生かし次の作品は最高の出来栄えに完成できるようにしてくださいね。 失敗談をここでご紹介しますので是非参考にしてください!

  目次

  1. このビッグTシャツにはプリント小さっ!
  2. こんなに淡い色にするんじゃなかった…
  3. 裾にプリントは目立たなかった…
  4. 予備にもっと枚数を頼むべきだった…
  5. 「追加発注できるから」と油断しないで

このビッグTシャツにはプリント小さっ!

 意外と気づかないのが、Tシャツの サイズによってプリントの大きさも違って見えてくるところ。 クラスみんなでクラスTシャツを 作るときなどにはよく起こる失敗談です。 Tシャツサイズが大きくても小さくてもいいようにプリントサイズは中間を選ぶのが基本ですが、どちらのサイズにも対応するように版を2版製作する方もいます。

中間のサイズに合わせる対策法

小さいXSから3L、もしくは4Lにプリントを合わせる場合は…。残念ながら妥協が必要になってきます。 Tシャツサイズが大きくても小さくてもいいように、プリントサイズは中間を選ぶのが基本です。 S~Lまでのサイズで作成するなら、Mサイズに合わせればよいので簡単ですが、XS~3Lとなると、Lサイズに合わせることになりますよね。 このように、基本は中間サイズのTシャツでしっくりくるデザインサイズを、全てのサイズTシャツにプリントすることになります。 男女混合でオリジナルTシャツを 作ろうとするとこういう問題が出てくるんですよね。 サッカーチームのように男子だけとか、女子ダンスチームのように女子だけとかなら、こんなことは考えなくて済むのですが。

版を2版作る・ジャンボ版を使用する対策法

「でもでも、せっかくオリジナルTシャツを作るのだから、妥協なんて考えられない!」とおっしゃるのなら、もう一つの対策法。 どちらのサイズにも対応するように版を2版製作します。 小さめのサイズに合うデザインの大きさの版と、大きめのサイズに合うデザインの大きさの版。  少しコストはアップしますが、そこは自分たちの初めて作るお揃いの オリジナルTシャツのため、妥協はせずに“2版使い“で、どのTシャツにもバッチリ合うデザインサイズをプリントするのも手です。 もしくはジャンボ版という予め大きくプリントできる版を使用します。 こちらも同様に若干のコストはかかりますが、2版使わなくても良くなるので、コスパが優れています。

こんなに淡い色にするんじゃなかった…

  インクカラーをパステルなど淡い色合いにした場合、白Tシャツと紺Tシャツとではまったく色の映え方が変わってきます。プリントのインクカラーを決めるのは、Tシャツのカラーも念頭において考えるのがポイント。 インクジェットプリントでプリントする場合は特に違いが。このプリント方式を選ぶなら白Tシャツにするのが無難です。

淡色Tシャツに淡いインクはNG

  紺Tシャツにはとてもよく映えるのに対し、白Tシャツには霞んで見えなくなってしまいます。インクカラーをパステルなど淡い色合いにした場合、白Tシャツと紺Tシャツとではまったく色の映え方が変わってきます。 紺や黒のような濃色Tシャツには、白も然り、パステルカラーや淡い色のインクは最適といっていいでしょう。

同系色はインクが映えない

  例えば、赤、青の両方のTシャツを作成する時には、紫やオレンジなどのインクカラーより、黄色のインクカラーの方がどちらの色のTシャツにも映えますよね。インクを選ぶポイントとして、同系色はインクが映えないので、Tシャツとインクカラーは同系色ではなく反対色を選ぶのが良いとされています。 しかし、ここに白やナチュラルのような淡いTシャツカラーが加わると、黄色のインクカラーは映えなくなります。この場合は、ライムなどの明るめの緑のインクカラーを選べばどのTシャツにも映えるようになります。 このように、作成するTシャツのどのカラーにも合うインクカラーを選ぶように心がけましょう。 サイトの『インクカラーとフォント』ページより、簡単にTシャツカラーとインクカラーのマッチングをテストできるので、イメージの確認に是非ご利用ください。

明るいカラーバリエなら黒インク

   黒インクでしっかりデザイン画をプリントすることで、無難ながらにもパチっと映える失敗のないオリジナルTシャツに仕上がります。やはりせっかくのデザイン、見えないのは一番のNGです。黒、紺、紫などのTシャツカラー以外の明るいカラーばかりをセレクトして作るなら、無難に黒インクがお勧めです。

インクジェットは白Tシャツに

 このプリント方法は直接生地にインクを吹きかけ、カラーを豊富に使ったデザインも糊の淵なしでプリントできるため、今後注目されるプリント方法ですが、くっきり印刷されるのではなく墨絵調に印刷されるため、特に濃いTシャツへのプリントがあまり得意ではありません。最近開発が進められているインクジェットプリント。 このプリント方式を選ぶなら淡いインクカラーは避け、濃いインクを白Tシャツにプリントすることをお勧めします。

裾にプリントは目立たなかった…

 イベントTシャツを作成し、企業のマスコットキャラクターをを“裾”にプリントしておしゃれ感を出したものの、全く目立たない結果に。 やはり目立たせたいものはバックプリントにデカデカとプリントしたり、カッコよさよりも胸に惜しげもなくプリントしたりするのが一番。 プリント位置も重要なポイントの一つです。

宣伝効果があるプリント箇所

 一番宣伝効果があるのはもちろんフロントの“胸”部分です。 人は正面を向いてお客様に接するので、これは文句なしですね。 次に効果があるのは、やはり“背中”に大きなプリント。 イベントなど動きのあるスタッフが着るスタッフTシャツにはバックプリントは欠かせません。 次は“腕“です。腕に大きくプリントするのが一番ですが、ワンポイントのロゴなどなら、腕の“袖”に近い方はよく動くためプリントが見えづらくなり効果が薄れます。 腕にプリントするなら袖よりもあまり動きのない“肩”の方がベストですね。

大きくプリントするもの、小さくプリントするもの

  例えば、フロントの胸の位置に大きくダンスチームのロゴをプリントして、バックプリントには『 ダンス は 俺の生きざま 』といったメッセージを首の辺りにプリント。何を目立たせて、何をワンポイントとするのか。そこも後悔の種になるようです。 後日出来上がってきたTシャツを見て、「“俺の生きざま”小さくて伝わんねーなー…」と思ってしまった。 ロゴを左胸に少し小さめにプリントして、バックプリントの“俺の生きざま”を大きくガツンとプリントしたかったと後悔。 プリントの大きさはオリジナルTシャツを 作成する前にもう一度見直した方が良さそうですね。

予備にもっと枚数を頼むべきだった…

 よくある失敗談のうちの一つが、枚数が足りなかったという話。 自分では完璧に数えているつもりでも、来客用が必要だったり、顧問の先生分が足りなかったりと枚数不足がよくあります。 追加発注できるものの、注文が遅れて文化祭などのイベント前日ギリギリで オリジナルTシャツが出来上がってきた場合は、「もう追加発注が間に合わない!」と悲しい失敗談として残ります。

自分の枚数が入っていなかった・・・

 笑えないくらい多い失敗が自分の枚数が入っていないこと。 幹事はまとめるのが大変で、みんなのサイズ、カラー、作成枚数を聞いてメモして、周り終わったら一息。 その間にもデザイン画はこれでいいか、担当者からの電話を受けたりして。 そして集計し始めたら自分の分を忘れる。これが意外と多い失敗談なんです。

メインメンバー以外の枚数を見落としがち

 スポーツの大会やインターハイ、運動会、 発表会、文化祭などでは先生方や親御さん、陰ながらお手伝いをしてくれている後輩や応援団など。 バンドのライブやイベントでは裏方スタッフやファンのみなさん。 主要メンバーが活躍する中、近くで陰ながら支えてくれている人々が必ずいます。 裏方さんの分のオリジナルTシャツはちゃんと枚数に入っていますか? いつもの感謝もこめて、お揃いのオリジナルTシャツを用意しましょう。 同じTシャツを着ることで、団結力も深まりさらに強い力となります。

多めに作る策も考えよう

 ちょうどの枚数を作るよりも、多めに枚数を作る手を考えてみましょう。 一枚あたりのコストが安くなることもあり、それはいい解決案になるかもしれません。 文化祭の場合など、イベントでのオリジナルTシャツが余った場合は、『じゃんけん大会』を開いても盛り上がれそう。 よく頑張った人に余った分をプレゼントするのもいいご褒美に。 そのためにみんな一生懸命掃除するようになったら、多めに作ったのはいろんな意味でお得だったかもしれませんね。

「追加発注できるから」と油断しないで

追加発注できるものの、発注が遅れて文化祭などのイベント前日に ギリギリで出来上がってきた場合は、「もう追加発注が間に合わない!」などの悲しい失敗談として残らないように、最後にもう一度枚数をチェックしましょう。 その際、ついでにカラー、サイズチェックも最終確認しましょう。