独特な高級感や艶っぽさで人気の革生地ソファーは、日ごろから愛用している方やこれから購入したいという方も多いと思います。
しかし、革生地ソファーの手入れ方法が意外と細かいのはご存じでしょうか。革生地ソファーの中には手入れを怠ると、徐々に劣化してしまうものもあり、長く使い続けるためには定期的な手入れが大切なのです。
そこで今回は、革生地ソファーのお手入れ方法を紹介します。記事の前半ではソファーの種類やそれごとのお手入れの考え方、後半には具体的なソファーのお手入れ方法をまとめているので、気になる方はぜひ最初から最後まで読んでみてくださいね。
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手入れが必要なソファーとは?種類などを紹介
ソファーの手入れ方法を紹介する前に、まずはソファーの基本的な種類を紹介します。自分の持っているソファーがどんな種類なのか把握して、そもそも手入れが必要なのか、どんな手入れが必要なのか考えてみてください。
ソファーの生地の種類
ソファーの生地の種類は、大きく分けると布生地(ファブリック)と革生地(レザー)の2種類があります。それぞれ特徴が異なるため、当然お手入れ方法も変わってくることは覚えておきましょう。
布生地(ファブリック)のお手入れ方法
布生地のソファーは、ポリエステル・ポリプロピレン・アクリル・コットンなどの素材で作られる布製の生地です。カラーバリエーションが非常に豊富で、布特有の温かみがあります。
また、お手入れに関しては非常に簡単で、特にカバーリングタイプのカバーを取り外せる布生地ソファーは、洗濯機やドライクリーニングでお手入れ可能です。手軽に洗濯できて、綺麗なまま長く使用できるのは魅力といえるでしょう。
革生地(レザー)のお手入れ方法
革生地のソファーは革独特の光沢や高級感があり、使い込んでいくうちに独特の風合いになっていくのが特徴です。また、繊維でできているためホコリやダニなどがつきにくく、さらにはきちんと手入れしていけば布生地にはない経年変化を楽しめます。
カバーを取り外せるタイプの革生地ソファーは、布生地ソファーよりも手入れの頻度は抑えめで済むでしょう。なお、革生地ソファーの中でも本革生地ソファー・フェイクレザーソファーの2種類があり、手入れ方法がやや異なるのは留意しておきましょう。
革生地のソファーは手入れが特に大切
革生地ソファーは布生地ソファーと違って経年変化を楽しめる種類ですが、手入れをきちんとしていかないとその変化はただの経年劣化になってしまいます。
革生地のソファーは手入れ次第で、使い心地や使える期間が大きく変わるといっても過言ではありません。ここからは革生地ソファーの手入れの大切さについて、本革・フェイクレザーに分けて説明していきます。
本革生地ソファーはデリケートで高級
本革生地ソファーは革生地ソファーの中でも特に高級感があり、経年変化を楽しみやすい種類になります。部屋に置くだけで重厚な雰囲気や独特の存在感を放ち、艶っぽさも魅力的です。布生地ソファーなどよりは耐久性に優れ、保湿性・通気性も十分あります。
その一方で、水分や汚れには弱く、非常にデリケートな点は注意しましょう。天然繊維のためシワもつきやすいです。普段から雑に扱っていると、いつの間にか劣化しているので気を付けてください。
品質の良い本革生地ソファーは本来であれば20年近く使えるのですが、雑に扱っていると長く持たなくなってしまいますよ。
フェイクレザーソファーは手軽で扱いやすい
フェイクレザーソファーは本革のような質感がありながらも、手入れが楽で扱いやすいという魅力があります。
基本的に人工物なので価格も本革より手頃でカラーリングが豊富、そして水・汚れに強い点もフェイクレザーならではのメリットといえるでしょう。本革に似た高級感と、手頃さを兼ねたソファーが欲しい場合におすすめできる種類といえます。
一方で布生地ソファーと同様にホコリなどがつきやすく、直射日光に弱いといったデメリットがあるので、長持ちさせるには普段からの手入れが必要不可欠です。
革生地のソファーの手入れ方法
種類ごとのソファーの特徴などを紹介したところで、つぎは革生地ソファーの手入れ方法について解説します。すでに説明してきた通り、革生地ソファーは布生地ソファーよりも基本的に手入れがかかりがちです。
しかし、こまめに手入れして、丁寧に扱っていけば布生地ソファーにはない独特な風合いが生まれます。特に本革生地ソファーは日ごろの手入れによって、経年変化の質が違ってきます。
もし本革生地ソファーの購入を考えている方や、最近本革生地ソファーを買ったという方は、ぜひここで長持ちさせるための方法をチェックしていってくださいね。
革生地ソファーの汚れや劣化の原因
そもそもソファーの劣化の原因とはどのようなものなのでしょうか。ここでソファーの汚れや劣化の原因について確認していきましょう。ソファーの汚れ・劣化の主な原因は以下のようなものです。
- 汗・皮脂・髪の毛などの付着
- 整髪料・化粧品の付着
- ホコリの付着やダニの住みつき
- 食べこぼし・飲みこぼし
以上が主な劣化の原因です。いずれもソファーに付着したまま放置しておくと、カビ・黒ずみ・色合いの変化などにつながってしまう厄介なものです。
本革生地ソファーに関しては水分に弱いという特性があるので、汗・皮脂・飲みこぼしなどには特に注意が必要です。例えばソファーに横たわって寛いでいる時に飲みこぼししてしまったり、ソファーでついつい寝てしまって寝汗をかいてしまったりすると、本革生地ソファーは劣化してしまうかもしれませんので注意してください。
また、フェイクレザーソファーの場合はホコリがつきやすく、それに影響されてダニが発生して住みつきやすいという弱点があるので、劣化させないためには日ごろの洗濯やケアは欠かせません。
おすすめの革生地ソファー手入れ方法
最後に革生地ソファーのおすすめ手入れ方法を紹介します。お手入れの際に参考にしてください。
本革生地ソファーのお手入れ方法
本革生地ソファーの基本的なお手入れ方針として、シーズンごとの定期お手入れがおすすめです。本革は元来含まれていた油分が徐々に少なくなっていくため、ヒビ割れが生じやすくなります。
そのため、季節ごとに革製品に特化したクリーナーで汚れを落とすとともに、油分を含ませるクリームなどを塗り込んでください。手入れの際はまず布などで表面のホコリをはらってから、レザークリーナーで蓄積した汚れを拭き取り、クリームを塗ってください。最後に全体を乾拭きしたら終了です。
この定期的な手入れで本革特有の高級感は損なわれず、自然な経年変化も楽しめるでしょう。普段、革靴などを使用している時に、手入れとして油分をクリーナーで足していくのと同じような感覚かもしれません。
また、食べこぼしなどで汚れてしまった場合は、放置せずにすぐにクリーナーで汚れを中心に拭き取ってください。大切なのは革に水分が染み込む前にすぐ拭き取ることです。
フェイクレザーソファーのお手入れ方法
フェイクレザーソファーは汚れにくく、劣化しにくい革生地ソファーですが、半年に一度くらいは手入れしたほうがおすすめです。
どうしても手垢や皮脂などによって黒ずみは出てきてしまうので、長く使いたい場合は定期的に手入れしていきましょう。布でホコリを取り除き、中性洗剤を溶かしたぬるま湯を布に浸し、絞ってから全体を拭き取りましょう。
もし、ソファーに洗剤が残っているようだったら、固く絞った布で洗剤をしっかり拭き取ってください。仕上げに乾拭きすれば完了です。
また、食べこぼしなどで汚れてしまったら、本革生地ソファーと同様に素早くクリーナーなどを使って拭き取りましょう。クリーナーなどがない場合は、中性洗剤でも大丈夫ですので、とにかく汚れが定着する前に拭き取るのが肝心ですよ。
こまめにお手入れしてソファーを長持ちさせよう
今回はソファーのお手入れ方法を紹介しました。革生地ソファーを中心に手入れ方法を紹介してきましたが、本革・フェイクレザー問わず定期的な手入れ・メンテナンスは実施した方が良いです。こまめに手入れして、丁寧にソファーを使って革独特の高級感・経年変化を楽しみましょう。